不確実な時代に必要な学びとは?-教室の先にある、地域で育てる教育-
みなさん、こんにちは。
地方と都会に二分の一住むという選択
ココトココ事務局です。
いま、日本の学校教育は大きな転換点に差しかかっています。
同時に、私たちの社会も、AIの進化、多様な働き方、紛争や自然災害といった、これまでとは異なる「不確実な時代」を迎えています。そんな時代の変化に柔軟に順応し、力強く、そして“自分らしく”生き抜いていくために、子どもたちにはもっと自由に、自分のペースで学べる環境が必要ではないでしょうか。
子どもたちが感じている、いまの“学びの違和感”
文部科学省の調査(2023年)でも、多くの子どもたちが「授業が楽しくない」「なぜ学ぶのか分からない」と答えています。確かに、黒板を見ながら、先生の言う通りにノートを取る――。そんな授業スタイルでは、子どもたちがワクワクしたり、自ら考えて動く力を育むのは難しいかもしれません。また、学び方が一律に決められているなかで、発達の特性や家庭の事情が考慮されず、「ふつう」に合わせることを求められると、居場所を失い、自信をなくしてしまう子どももいます。
新しい学びの形へ。3つの方向性
こうした課題を解決するために、次の3つの方向性が重要だと考えています。
1. 記憶型から、探究・対話型の教育へ
これまでの学校教育では、「正解を早く出す」ことに重きが置かれてきました。
でもこれからは、「なぜ?」「どうしたら?」を大切にする探究的な学びや、プロジェクト型の学びが必要です。たとえば、「森に落ち葉があるのはなぜ?」「この町をもっと住みやすくするには?」といった問いを、子ども自身が調べ、話し合い、考えてカタチにしていく。
そのプロセスこそが、これからの社会を生き抜く“生きる力”につながります。

2. 教室の外にも、学びの場を開く
学校と家庭だけでは補いきれない“第3の学びの場”が、もっと地域にあってもいいはずです。たとえば、地域の人と一緒に田んぼで作業したり、古民家で料理をしたり、自然の中で思いきり遊んだり。こうした体験を通して、子どもたちは他者と関わりながら自己肯定感を育み、「社会の中で生きている」という実感を得ることができます。

3. 地域全体で、子どもたちの育ちを支える
子どもたちの学びを学校だけに任せるのではなく、地域みんなで育てていく視点もこれからますます大切になります。たとえば、地域住民が先生役になる「地域学校協働活動」、保護者が学び手・支援者として関わる仕組みなど、地域のなかに子どもたちの多様な“学びの機会”を取り入れることが、これからの教育の土台になります。

子どもも、大人も、地域も一緒に育ち合う環境
里山の自然環境が溢れる兵庫県西脇市芳田(ほうた)地区では、こうした思いをカタチにするため、「ほうた自然学校」という新しい学びの場を、地域住民が主体となって2026年4月からスタートさせます。子どもたちは、自然と地域の中で自分らしく過ごすことで、「自分はここにいていいんだ」「見守ってくれる人がいる」という感覚を自然に身につけていきます。それは、単なる学びの場ではなく、子どもも親も、地域の人も、誰もが「必要とされている」と感じられる“こころの居場所”でもあります。こうした居場所の存在こそが、子どもも、大人も、地域全体のウェルビーイングを支える、大切な土台になっていくのではないでしょうか。子どもを地域の真ん中にして、みんなで学び合う「教室の先にある学び場」を、地域の未来を少しずつ手づくりで育てていくように、一歩ずつ始めていきます。

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「二拠点」経験者が、お話を伺います。
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